コモンディジーズから花粉症治療まで。
さらに、専門科へのゲートキーパーとして
竹内和男(たけうち・かずお)
消化器内科部長・一般内科
- 1974年3月
- 横浜市立大学医学部卒業
- 1974年4月
- 虎の門病院内科研修医
- 1980年4月
- 虎の門病院消化器科医員
- 1989年4月
- 虎の門病院消化器科医長
- 1994年4月
- 虎の門病院消化器科部長
- 2006年4月
- 虎の門病院副院長・消化器内科部長
- 2013年3月
- 帝京大学内科非常勤講師(退職)
- 2015年4月
- 虎の門病院非常勤嘱託医
- 2017年10月
- 赤坂虎の門クリニック院長(初代)
- 2021年6月より現職
一般内科
診療の基本方針
「Skill and heart」がモットー。質の高い医療技術(skill)だけでなく、心温まるおもてなし(heart)が大切。受診された患者さんが納得し、喜んでいただけるような診療を心がけている。
対象となる症状・疾患
- 風邪や咳などの呼吸器疾患
- 腹痛・下痢・便秘などの消化器症状
- 高血圧、脂質異常、高尿酸血症(痛風)など内科の基本的な疾患
- インフルエンザ予防接種
- 花粉症治療
- 健診や人間ドックでの異常についての相談
- からだの具合がおもわしくなく、何科にかかったらよいのかわからない場合
など
専門科へ橋渡しするゲートキーパーとして
赤坂虎の門クリニック全診療科のうち最多の7名の医師を擁する一般内科。コモンディジーズ診療と各専門科へ橋渡しするゲートキーパー的機能を果たしている。総合病院の総合診療科のような位置づけで、体調不良などの症状の患者さんにはこちらでの受診を奨励しているとのこと。
「多診制を特徴とする当院の総合的な機能をいかすにあたって、重要な役割を担うのが一般内科です。外来を担当する医師は皆、経験豊富な方ばかり。診断、治療、処方の技量はもとより、問診の丁寧さ、患者さん目線の対応などで高い患者満足を形成できていると思います」
一般内科を入り口に各専門科が控える体制は、受診者にとって「心強い」の言葉以外ないだろう。しかもその診療科との関係は院外紹介ではなく、院内のコンサルト感覚である。シームレスでスピーディに進む診療科間の連携は、時に患者さんにうれしい驚きさえあたえる。
「直近の事例では、一般内科を受診した患者さんの皮膚に異常を認め、すぐに皮膚科に相談したことがあります。するとすぐにヘルペスの診断がくだり、その日のうちに処方まで確定。患者さんは『普通の内科クリニックに受診していたら、皮膚科受診を勧められ、翌日以降にまた足を運ばなければならなかったですね』と、とても喜んでくださいました」
「おもてなし」の心を胸に、患者さん目線で
竹内氏は、「skill and heart」を一般内科のモットーとして採用している。
「当院は質の高い医療(skill)を自負する医療機関ですが、それを振りかざすようではいけません。skillと同時に、心温まるおもてなし(heart)が大切と思っており、それこそが患者さんの高い満足、深い納得をかたちづくると信じています。
このことは、医師のみならずコメディカルや事務職にまで日ごろから訓示し、院内に深く根ざすカルチャーとなるよう心がけています」
竹内氏は最近、インターネットへのクリニックの評価の書き込みに、うれしい記事を発見したとのこと。
「『確かな医療に加えて、丁寧で親切な接遇も印象的でした』とのコメントには、つい破顔してしまいました。私の気づかないところで、スタッフのだれかが、しっかりと『おもてなし』してくれていたのだなと感慨深かったですね」
クリニックの強みを際立たせるバランス感覚の鍵となる
2020年現在、赤坂虎の門クリニックの外来患者は虎の門病院からの逆紹介患者が5割、近隣在住者及び近隣オフィスからの新患が5割となっている。今後はさらに新患が増えると予想されており、その際の入り口となるのが一般内科だ。
「一般内科がいかに親しみやすく、相談しやすく、受診してよかったと思ってもらえるかが当院の浮沈を握っていると言っても過言ではありません。
最高で最善の医療を、おもてなしの心を持って提供できるよう、さらなる精進を重ねたいと考えています」
「虎の門」の名を戴いたクリニックならではの先進的取り組みが一方の顔であれば、もう一方には親しみやすさを醸し出しながら、コモンディジーズから花粉症治療までをカバーする一般内科がある。そのバランスの妙こそが、同院の大きな強みなのだ。