大腸内視鏡(大腸カメラ)の 特徴・流れ
大腸内視鏡の特徴
辛くない大腸内視鏡検査
当クリニックでは、“以前、大腸内視鏡を受けた時、カメラが進まず辛かった”と話す方も、“今回は楽だった、またここで受けたい。”との声を多くいただいております。辛くない大腸内視鏡のために下記のような工夫をしております。
- 大腸内視鏡は検査前に下剤を飲んでいただき、便をきれいに出してから検査をする必要があります。下剤の種類や量は普段の排便の状態をお聞きして適切なものを選択するように努めています。
- 内視鏡を大腸の奥に入れる時には、大腸への送気を極力少なくし、内視鏡をたわませず真っすぐの状態で入れるように努めています。これが辛くない大腸内視鏡検査のポイントです。病気があるかどうか観察する時は、大腸を送気で十分に膨らませる必要があります。送気する気体は大腸から容易に吸収される炭酸ガスを使用していますので、お腹の痛みや膨満感が少なくてすみます。
- なるべく楽に検査をうけていただくために大腸内視鏡検査では積極的に鎮痛剤や鎮静剤を使用するようにしています。
- 大腸内視鏡は経験豊富な技術をもった医師が実施します。また、看護師と協力して、体位変換やおなかの圧迫を行い、より楽に内視鏡が受けられるように援助いたします。
ポリープ切除
大腸内視鏡中にポリープが見つかった際、大きさ10mm前後までのポリープはその場で切除するようにしています。小さいポリープに対してはcold polypectomyと言われる、より合併症の少ない方法で切除します。
検査前日・当日の注意点
検査前日
基本的に3食とも消化の良い残渣の少ない食事を召しあがっていただくことになります。市販の検査食をご希望の場合はお申し出ください。就寝前の夜の9時頃に下剤を飲んでいただく場合もあります。詳細は検査予約時にご説明します。
検査当日
朝食を抜いて来院してください。水分は摂取してもかまいせん。朝の薬は血圧、不整脈、喘息の薬は内服し、その他は中止してください。車・自転車・バイクの運転はできません。
大腸内視鏡の流れ
1.受付
クリニックの受付を済ませたらファイルを持って内視鏡室へ。
2.問診
内視鏡を安全に行うために、お話を伺います。
3.下剤を飲む
腸管洗浄液を2~3時間かけて飲み、 腸の中をきれいにしていきます。
4.更衣
腸がきれいになったらいよいよ検査です。ロッカーで検査着に着替えていただきます。
5.検査開始
鎮静剤とおなかの動きを抑える薬を使用します。点滴の針を留置します。検査中は、仰向けや横向きなど体の向きを変えたり、お腹を押さえたりしながら、検査をすすめていきます。切除が望ましいポリープが見つかった場合は、切除するかどうかその場でご相談いたします。
6.検査終了
検査終了後は、リクライニングのソファで30~60分ほど安静に過ごします。組織検査やポリープ切除をした方、鎮静剤を使った方は状況に応じて安静時間が変わります。
7.検査説明
診察室で、内視鏡の結果を医師からご説明します。