ドクターインタビュー


INTERVIEW

外科治療とカウンセリングを両輪に、耳鼻咽喉科の先進医療を展開する。

熊川孝三(くまかわ・こうぞう)

耳鼻咽喉科

1976年
順天堂大学医学部卒業、同脳神経外科学研修医
1979年
東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科、文部教官助手、医学博士号取得
1984年
虎の門病院耳鼻咽喉科医員
1990年
虎の門病院耳鼻咽喉科医長
2001年
シドニー大学Royal Prince Alfred Hospital耳鼻咽喉科クリニカルフェローとして人工内耳および電気生理学的聴覚検査の研究に従事(6か月間)
2007年
虎の門病院 耳鼻咽喉科部長・聴覚センター長
2009年
骨埋込型補聴器BAHAの治験開始
2011年
人工中耳VSBの治験開始
2012年
臨床遺伝専門医を取得し、遺伝診療センター長を兼務
2014年
人工内耳手術500例達成し、オーストラリア政府より感謝状授与
2015年
虎の門病院、神尾記念病院の非常勤医師
2017年より現職

耳鼻咽喉科

診療の基本方針

難聴およびさまざまな疾患リスクの遺伝子診断も加味して、その方に合った最善の治療方針を提案する。病を改善させることは患者さんのみならず、医師の喜びでもある。そのために医師を探す努力をされた方々には、それにおこたえする医師の責任があると考え、真摯に対応する。

対象となる症状・疾患

  • 難聴、耳鳴り、演奏家・音楽家の音響外傷、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、耳硬化症、中耳奇形
  • めまい、メニエール病、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、口腔・咽喉頭疾患
  • 難聴の遺伝子診断・遺伝カウンセリング、難聴に対する治療方針、治療機器、疾患リスク判定のための遺伝子検査、味覚・嗅覚・塩分覚外来
    など

理想の環境を整えてスタートした耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科の熊川氏は、32年間虎の門病院に在籍し、耳鼻咽喉科・聴覚センター長、遺伝診療センター長などを歴任。1987年から開始された人工内耳、人工中耳、骨伝導型補聴器などの人工聴覚器治療のわが国初の治験に参加し、耳硬化症、慢性中耳炎に対するアブミ骨手術・鼓室形成術はこれまで3000例以上を手がけた実績をもつ。

コモンディジーズも受け入れる耳鼻咽喉科を標榜するため、多い日には一日に50名にもなる外来診療を展開しているが、熊川氏の得意とする難治疾患の患者さんも、途切れることなく受診している。

「虎の門病院時代に手術を手がけた耳の患者さんがかなりの数、定期的に受診されていますし、現在も、大学病院からの紹介などで難治症例、指定難病の患者さんが増えつづけています」

そんな熊川氏は、赤坂虎の門クリニック開設の準備段階から参画するにあたり、診療科の診療環境づくりにいくつかの要求を盛り込んだ。その最たるものが「防音室」だった。

「患者さんの聴覚を測るには必須の設備で、かなりの予算を割いていただくことになりましたが、特注の設計と装備で理想的な広い防音室を確保できました。加えて専任の技師も確保でき、満足できる環境でのスタートが叶いました」

最新的な大病院レベルの検査も可能で、音楽家の受診も多い。

難聴遺伝子を調べて最善の治療戦略を提案

熊川孝三

熊川氏は、脳神経外科出身の耳鼻咽喉科である。なおかつ、臨床遺伝専門医の資格を持った、日本でも数少ない耳鼻咽喉科医でもある。

「原因がはっきりしなかった難聴の3〜4割で、原因となる遺伝子が見つかります。劣性遺伝形式であれば、両親に難聴がなくても、患者さんに2つの原因遺伝子変異が見つかることは稀ではありません。逆に、両親に難聴があっても、その原因遺伝子が違っていれば、お子さんは保因者となるだけで、難聴では生まれません。そのようなカウンセリングをするには時間も手間もかかりますが、納得する方針を示せた時には、患者さんにはとても感謝されます」

難聴の患者さんには、共感、理解、サポートが欠かせないものだそうだ。

「聞こえづらい、聞こえないという生活がいかに不安とストレスに満ちたものか。外科治療からこの分野に入りましたが、臨床を重ねていくうち、この分野にカウンセリングは必須であると確信しました。

難易度の高い資格で、取得できた時には60歳に届いてしまいましたが、臨床遺伝専門医をめざしたのは間違いではなかったと感じています」

クリニックでは、味覚・嗅覚、そして塩分覚の検査もおこなっています。特に独自な検査は塩分覚検査です。

「飲食店で塩辛いと思ったことはありませんか? 塩分覚の嗜好には育った環境が大いに関係します。自分の好みである濃度が標準的であるのか、薄い方、濃い方に偏っているかを知ることで、自分の塩分感覚が一般的であるかがわかります。料理を専門とする方も、高血圧の方も、自分の至適塩分を知ることで、仕事や治療に役立つと考えています」

「責任と緊張感」のもとで思い描いていた理想に邁進する

虎の門病院を舞台に先進医療に従事した熊川氏は、キャリアのビジョンに「開業」を描くことはまったくなかったという。

「少なくとも手術は、75歳まで第一線でやるつもりでしたから、大きな施設に勤務する以外のイメージをもつことはありませんでした」

そこに舞い込んだのが赤坂虎の門クリニックのプロジェクトだった。

「これは、単身での開業とは違う。ならば、虎の門病院で得ていた以上の環境を獲得できるかもしれない。そう考えました。そしてそれは、大正解でした。

大病院に負けない設備を持ち、束縛されることなく、連携病院で耳の手術も毎週おこなっています。大病院でしか得られないと思い込んでいた『責任と緊張感』のもとで思い描いていた理想に邁進できる環境に、大きな充実感を得ています。歳を重ねてもなお、手術の技量が向上しているのを実感します」

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